The Battlefield ForgeよりAaron Hammerの“SCG Standard Regionals Ohio”の翻訳です。SCGの大会で起きたケースや気になったこと、おもしろかったことなど、様々な話題をフロアジャッジの視点から簡潔に紹介しています。

原文はこちら(2016/09/28)


2016年8月6日、Greater Columbus Convention Centerにて、参加者:210名、ジャッジ:12名、ヘッドジャッジ:Jarrod Williams

Comic Town主催で行われたSCG Regionalsにおいて、私はペーパー・チームに配属された。以前私は、地元のFNMでスリップを配ったことがあったが、大きな大会での経験はなかった。この大会での役割は私にとって新鮮で、わくわくしていた。チーム・リーダーのJesse Meiringはエネルギッシュな凄いヤツで、一緒にやっていてとても良かった。チーム・メイトのChelsea Hoganには以前一度会ったことがあったけれど、同じチームになるのは初めてだった。今まで出会ったことのあるジャッジの中でも最高かそれと同じくらいスゴイジャッジだ。おかげで素晴らしい一日だった。

学んだことと考察

  • 一度に大量のスリップを裁断してヒーローになろうとしないこと。私はそれでスリップを少しだめにしてしまった。一枚はテープで直さなければいけなかったけど、幸い残りはそこまでひどくなっていなかったのでそのまま使った。私より経験豊富なレベル2ジャッジの人が同じミスを犯しているのを見たときは、少し気が楽になった。この裁断機にはちょっと不具合 があって、あまり使い物にならなかった。綺麗に切れるときもあれば、スリップをだめにしてしまうときもあった。最終的に、少量ずつをゆっくり切るようにすればうまくいった。ちょっと考えればわかることだったかもしれないが、大量のスリップを用意しなければならなくて急いでいるときには忘れがちである。
  • ペアリング・シートを貼る場所をあらかじめ見つけておくこと。プレイヤーミーティングまでに、マスキングテープを用意して、各ラウンドのペアリングを誰がいつ掲示しに行くのかを決めておくこと。今回私はこれを担当して、うまくできたと自分でも思っている。私が休憩していた時を除いて、20分以上ペアリングを掲示し続けることはなかった。これらはいい経験になった。
  • 休憩に行く前には必ず引継ぎをすること。私の休憩中、誰もスリップの処理をしてくれなかった。それまで私一人でこなしていたため、誰もそれに気づかなかったのだ。また私もその時までチーム・リーダーに、私がその仕事を担当していることをきちんと伝えていなかった。

以上がペーパー・チームでの私の経験だ。私はそれに加えて、トップ8の試合でのジャッジも務めた。そのため大会が終わるまでずっと会場に残っていた。準決勝でフューチャーされたバント・カンパニーのミラーマッチでは、1ゲーム目が1時間にも及んだ。2ゲーム目は、一人のプレイヤーが対戦相手の墓地を確認し、彼のデッキにはもうクリーチャーが残っていないことを宣言したことで終了した。すごいね!

ペーパー・チームの作業が落ち着いたら、フロア・ジャッジとしてコール対応の手伝いをした。私がメモしたおもしろいケースをいくつか紹介しよう。

スタックが空の時に《本質の変転/Essence Flux》を自分の《呪文捕らえ/Spell Queller》にプレイしても、《呪文捕らえ/Spell Queller》がすでに追放している呪文を再び追放することはできない。《本質の変転/Essence Flux》の解決中に《呪文捕らえ/Spell Queller》が戦場を離れてまた戻ってくるので、戦場に出たときの能力と戦場を離れたときの能力が同時にスタックに乗る。それらの順番をどうしたって、戦場に出たときの能力が対象にとれる呪文はないので、この能力は打ち消される。戦場を離れたときの能力は呪文を唱える能力ではなく、「唱えてもよい」なので、これがまた問題になる。戦場に出たときの能力がスタックに乗る時点では、追放されていた呪文はまだスタック上にないのでこれを対象にとることはできない。もっとも、すでにスタック上に他の呪文がある場合はより複雑な状況になり、この限りではない。

jp_rjheh4qxgmjp_vgdlanffkx

私が見た他のケースでは、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》を変身させるために《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》を生贄に捧げようとしていた。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》の変身する能力を、除去呪文に対応して誘発させることは可能だ。これは、戦場に出たときの誘発型能力で対応するのと同様だ。しかし、対象となる呪文がないにもかかわらず《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》を生贄に捧げることはできない。「最大1つまでを対象とする」と書いてあったなら、できただろう。

jp_iqfnrty0hc

警戒を持っている《勇者の選定師/Anointer of Champions》が攻撃しているとき、自身を対象に能力を起動することは可能だ。能力のテキストには、対象は「他のクリーチャー」でなければいけないとは書かれていない。

jp_gacopxiv0e

《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》によって得られた追加ターンは、制限時間終了後の延長5ターンのうちの1ターンとして数えられる。幸運にも私が見ることができた残酷なシーンを紹介しよう。プレイヤーAにコントロールされているプレイヤーBのターン、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》で《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》》を捨てて変身させ、墓地から《餌食/To the Slaughter》を唱えて《森の代言者/Sylvan Advocate》と《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》を生贄に捧げた。されに、《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》でプレイヤーAの墓地にあるもう一枚の《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》を手札に戻した。《進化する未開地/Evolving Wilds》を起動して基本土地を見つけず、《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》自身を対象に、すべての忠誠度をつぎ込んで-X能力を起動した。土地をすべてタップして、《伐採地の滝/Lumbering Falls》で《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》にチャンプアタックした。ひどいなんてものじゃないね!

《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》の能力でコントロールを奪ったプレインズウォーカーは、戦場に出たときの能力を誘発させない。コントロールが変わっても、すでに戦場に出ていたことには変わりない。誓いサイクルをコントロールしていても誘発はしない!

《消えゆく光、ブルーナ/Bruna, the Fading Light》のような合体クリーチャーをバウンスすると、2枚とも手札に戻る。合体したカードを他の領域に移動させる際も同様だ。

《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》のパワー/タフネスを変更する誘発型能力は、その変化が視覚上のゲームの局面に最初に影響をもたらす時までに宣言しなければならない。誘発した時点で宣言せず、その後対戦相手の呪文に対応して《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》を生贄に捧げ「3マナ払はないと打ち消しで」と言っても、誘発忘れにはならない。

プレイヤーAが《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》を唱えてターンを終了し、対戦相手のライブラリーに手を伸ばしたケースも同様だ。Bはジャッジを呼んで、Aの誘発忘れを主張した。Bにとっては残念だが、Aはその変化が視覚上のゲームの局面に最初に影響をもたらす時までには明示していた。

それから、プレイヤーのマナ・プールは各フェイズやステップの終了時に空になることのいい例を《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend 》は見せてくれた。アップキープ・ステップに《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend 》の誘発型能力に対応して対象になった土地からマナを出しても、続くドロー・ステップやメイン・フェイズにはそのマナはもうなくなっている。

懲罰

8分ほど遅刻したプレイヤーが2人いたので、〔イベント上の誤り ─ 遅刻〕でゲームの敗北を与えなければいけなかった。また、《進化の飛躍/Evolutionary Leap》で一枚多く公開してしまったプレイヤーには〔ゲーム上の誤り ─ 過剰なカードを見た〕で警告を与えた。この日の最後に出した懲罰は、呪禁を持つ《伐採地の滝/Lumbering Falls》を対象に《殺害/Murder》を唱えたプレイヤーに出したもので、〔ゲーム上の誤り ─ その他一般のゲームルール抵触行為〕に対する警告だった。

締めくくり

これで話はおしまいだ。読みにくいところがあったら申し訳ない。とりとめもなく書いたが、興味をひくものがあったならなによりだ。楽しい経験ができたので、近々レベル2ジャッジになる試験を受けたいと思っている。今大会は非常に満足のいくものであったし、家族やそのほかの都合がつくならもっといいものにする自信もある。今回のような大きな大会でもっと働きたいし、定められた役割から見てもレベル2こそ私が目指すところだ。蛇足だが、ピエロギは最高だ。Columbus Convention Centerで働くには、通りを渡ったところにあるNorth Marketで食事ができないとやってられない。もっと言うなら、Hubert’s Polish Kitchenだね。

ツイート

人気の記事

まだデータがありません。

コメント

お気づきの点などございましたら、お気軽にコメントください。

メールアドレスが公開されることはありません。