Judge ArticlesよりNathan Longの“Modern Rules Problems – Madness”の翻訳です。マッドネスに関する基本的な取り扱いと注意事項について書かれています。

原文はこちら

イギリスのスカバンド「Madness」は人々をイカレさせる。そしてマッドネス能力は、マジックプレイヤーをイカレさせるのさ。 『イニストラードを覆う影』で帰ってきたマッドネスは、その働きに関する多くの問題を引っ提げてきた。君らが大会で出くわすであろう、よりありふれた相互作用をこの記事では取り上げよう。

一般的なお話

マッドネスは置換効果であり、誘発型能力だ。マッドネスを持つカードが捨てられるとき、それは代わりに追放領域に捨てられ、マッドネスが誘発してスタックに乗る。その誘発型能力の解決時に、それをマッドネス・コストで唱えることを選んでもよい。唱えることを選んだなら、そのカードはスタックに移動し、そこから先は他の普通の呪文と同じように扱われる(なので、《取り消し/Cancel》のような呪文で打ち消せる)。もし唱えないことを選んだなら、そのカードは墓地に行く。

マッドネスで呪文を唱えるということは、代替コストで唱えるということになる。呪文を唱えるということは、呪文のコストを増減させる効果の影響を受けるということだ。例えば、《ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare》が戦場にいるなら、《突き刺さる雨/Biting Rain》をマッドネスで唱えるコストは、(2)(B)ではなく(3)(B)だ。同様に、《ジェイスの聖域/Jace’s Sanctum》をコントロールしているなら、《突き刺さる雨/Biting Rain》をマッドネスで唱えるには(1)(B)だけでいい。

(《苦しめる声/Tormenting Voice》のような)呪文(や能力)のコストとしてマッドネスを持つカードを捨てた場合、その呪文を唱え終わった時点で誘発したマッドネスの能力がスタックに乗る。その呪文を解決する前に、マッドネスを処理しなければならない。一方、呪文(や能力)の効果でカードを捨てる場合は(例:《目録/Catalog》)、マッドネスの誘発型能力をスタックに乗せる前に、その呪文を解決し終わることになる。

マッドネスは、プレイヤーがそのカードを、手札から捨てたときにだけ機能する。例えば、ライブラリーから墓地に落ちたカードは、捨てられたことにはならないので、これをマッドネス・コストで唱えることはできない。また、ただ単にそのカードを捨てたいというだけで捨てることはできない。捨てさせる呪文や能力が必要だ。普通に唱える代わりにマッドネス・コストで唱えたい、というだけで《癇しゃく/Fiery Temper》を手札から捨てることはできない。それを捨てさせる何かがなければね。

マッドネスと点数で見たマナ・コスト

カードをマッドネスで唱えるということは、代替コストで唱えるということだ。代替コストで唱えるということは、その呪文の点数で見たマナ・コストを変更するものではない。《手に負えない若輩/Incorrigible Youths》を手札から捨てて(2)(R)のマッドネス・コストで唱えたとしても、その呪文の点数で見たマナ・コストは5だ。つまり、《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》で打ち消され得るといういことだ。

マッドネスと昇華者

マッドネスが誘発してスタックに乗っている間、そのカードは追放領域にある。誘発型能力の解決時にそのカードがもう追放領域にない場合、それを唱えることはできない。従って、《塵の予言者/Oracle of Dust》のようなカードを利用することで、対戦相手が追放領域かマッドネスで唱える機会を奪うことができる。

マッドネスと《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》

『イニストラードを覆う影』からのルール変更はわずかなものであったが、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》とマッドネスの関係に影響を与えた。現在のルールでは、マッドネスを持つカードを捨てた時に追放領域に移動させるのは、任意ではなく強制だ。墓地に4枚のカードがあるときに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》の能力を起動して、マッドネスを持つカードを捨てたとしよう。そのカードは(マッドネスで唱えるつもりがなくても)墓地ではな く追放領域に捨てられる。《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》の能力が墓地のカードを数える時点では4枚しかないので、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》は変身しない。

この記事が君を狂気(Madness)に駆り立てることがないことを願う。何か質問があれば、気軽にメールを送ってほしい。
Nathan Long
DCI Level 2 Judge
natedogg316@gmail.com

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